2年F組が文化祭で上映する制作映画が、脚本担当が倒れて制作がストップしてしまいます。
殺人事件の探偵役を頼まれた2年F組の3人、古典部の4人が推理をします。古典部の4人の中で、なぜ奉太郎だけが本郷の意図を読み取れなかったのでしょうか?
こちらでは、その理由について考察していきます。
氷菓アニメ愚者のエンドロール|奉太郎が本郷の意図を読み取れなかった理由
文化祭で上映する2年F組の制作映画「古岡廃村殺人事件」が、脚本担当の本郷が倒れて頓挫してしまいました。
千反田の家繋がりで、2年F組の女帝入須に千反田えるが声を掛けられ古典部4人が映画を見ることに。
続きの無い映画を見て、犯人を推理して欲しいと入須に言われます。
2年F組の探偵役3人の推理にどうも納得のいかない奉太郎。
入須に、あのビデオの探偵役を務められるのは奉太郎しかいないと、「君は特別よ。」と言われます。
突然自分の才能を認められたら、いくら灰色の高校生活を送っている奉太郎でも、バラ色がちらついて来ますよね。
「誰でも自分を自覚すべきだ。」と言われ、奉太郎は自分の才能を認めていいのか?と迷いつつ、入須の思惑に乗せられて映画の続きの脚本を完成させたのです。
「古岡廃村殺人事件」の犯人は7人目の登場人物であり、犯人はビデオ撮影者だというシナリオでした。
映画のタイトルもつけて欲しいとまで入須に言われ、奉太郎は『万人の死角』と名付けました。
実は、最初アニメを見た時私は、奉太郎の脚本(犯人はビデオ撮影者)にすごく納得してしまったのです。
恥ずかしながら・・・。
完成したビデオの試写会の2年F組の反応もまずまずでした。
でも、本郷からザイルを用意してほしいと言われていた小道具係の羽場と古典部の3人からの反応は悪かったのです。
実際奉太郎は、里志、井原、千反田、3人それぞれからザイルを使わないことにしてしまったのか?と問いかけられます。
それは本郷の意図を読み取れなかったということになります。
私も、ザイルの存在を忘れていました。
今までいくつかの謎解きをしてきた奉太郎ですが、その都度見事に推理をして謎を解き明かして来ました。
では、なぜ今回奉太郎は本郷の意図を読み取れなかったのでしょうか?
それは、入須の巧みな言葉に操られ、テンションが上がって自分の才能を過信してしまい、いつもなら慎重に思考を重ねるところも、思わず突っ走ってしまったのかもしれませんね。
この時が、奉太郎が唯一推理を見誤った時でした。
氷菓アニメ愚者のエンドロール|入須は誰のどんな依頼を受けた?
2年F組の制作映画に関して入須はある依頼を受けます。
「もうどうしようもない。みんなに謝ります。」というメールを受け、「後の処理は考えてみる。上手くいったとしてもお前の望む方向にはならないだろう。」というメールを入須は送ります。
これは脚本担当の本郷が行き詰って入須に泣きついて、脚本の続きを誰かにお願いしたいという依頼だったことが分かります。
入須は姉御肌なので、クラスの制作物をどうにか形あるものにしなければならないと考えて、信頼できる人に相談したようです。
入須が頼ったのが先輩でした。
学校のサイトのチャットで、先輩の「あ・た・し♪」に相談します。
先輩の「あ・た・し♪」は、”頼りにはなんないけど、使い方によっちゃ踊ってくれるのがいるわ”と。
これはネタバレになりますが、「あ・た・し♪」は奉太郎の姉・折木供恵(おれきともえ)だということが分かります。
供恵が弟奉太郎のことを、頼りにできる存在として紹介するならいいですが、「使い方によっちゃ踊ってくれるのがいるわ」という言い方で紹介するのは、ちょっと心が痛いですね。
氷菓アニメ愚者のエンドロールのチャットとは?
2年F組の制作映画に関する一連の出来事は、チャットに始まり、チャットで終わっています。
本郷、入須の本音(深層心理)の部分は、チャットのやり取りで分かります。
折木供恵が、チャットのあんな短いやり取りから、入須の本音を見抜いていたのには驚きました。
名前を入れてください「彼には申し訳ないことをした
地球の反対側の人に虚勢をはっても仕方がない」
あたし♪「地球の反対側の人に嘘ついちゃ駄目だよ
脚本の子を守りたいから私に手伝い頼んだんじゃないでしょう?
そもそも脚本がつまらないのが問題だったんでしょう?
その娘を傷つけないようにウケない脚本を却下したかったんでしょう。
あのバカはそれに気付かなかったみたいだけど」
名前を入れてください「私はあのプロジェクトを失敗させるわけにはいかない立場でした。」
引用元:第11話 愚者のエンドロール
名前を入れていないチャットは入須でした。
入須が「私はあのプロジェクトを失敗させるわけにはいかない立場でした。」と入力する時には、既に供恵はログアウトしていました。
入須は表向きは、脚本担当の本郷が倒れたから映画がストップした、犯人を推理して欲しい、と。
でも、供恵によれば、入須は本音では本郷の脚本がつまらないと感じていて、却下したかった。奉太郎は入須の本音には気づいていなかったようだと。
奉太郎は、見えない所でいいように踊らされて、何だかとても気の毒です。
結局、奉太郎は探偵役ではなく、推理作家役をやらされてしまったということに気づいて、入須に真意を確かめるために声を荒げて問います。
奉太郎が何も気付かないままだったら、私も心が痛いままだったと思います。
氷菓アニメ愚者のエンドロール|本郷の脚本とは?
本郷の脚本は元々人が死なないものだったはずです。
千反田は、本郷と自分は似ていると言います。人が亡くなる話は好きじゃないと。
では、なぜ死者が出る展開になってしまったのでしょうか?
それはクラスのアンケート結果がそうだったからです。
クラス全体の意向に押し切られてしまったのでしょう。
第8話から第11話の終わりに、画面の下の方にWhy didn’t she ask EBA?と表示されます。
この問いが気になって、私はずっと考えていました。
sheとは誰のことを指しているのか?と。
第11話で、川岸に座って千反田と奉太郎が話すシーンがあります。
千反田は、入須がなぜ本郷のトリックを親友の江波さんを通じて本郷さんに聞いてもらわなかったのか?それが分からないと言います。
千反田が感じた疑問、違和感がそのものズバリです。
Why didn’t she ask EBA?は、千反田が感じた疑問を現わしていて、「彼女(入須)はなぜ江波に頼まなかったのか(本郷のトリックを教えてもらうように)?」ということだと気づきました。
そして、入須が江波を通じて本郷の脚本の続きやトリックを聞かなかったのは、供恵が言うようにウケない脚本を却下したかったからだという結論になります、たぶん。
まとめ
氷菓アニメ愚者のエンドロールで奉太郎が本郷の意図を読み取れなかった理由について考察してみました。
2年F組の制作映画が途中でストップしているので、犯人を推理して欲しいと依頼された古典部の4人。
奉太郎の案が採用されましたが、本郷の意図を読み取れていませんでした。
奉太郎は、入須に上手いこと乗せられて踊らされてしまったのです。
千反田が本郷のこと(本郷の考え、脚本の見通し、トリック)を考えていたのに対し、奉太郎は脚本をただの文章問題として見ていたと気づきます。
そして、奉太郎はようやく本郷の意図するストーリーを解明し始めます。
人の心を見る千反田と交流することで、奉太郎の推理力は本領を発揮するようです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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