母貴子が遭難したと
学校で知らされたしらせ。
しらせは中学生の時に、
母貴子が亡くなったと知らされます。
「覚めない夢」の中にいると感じているしらせは、
高校2年生になり、母の待つ南極の基地へ。
こちらでは、南極隊員小淵沢貴子は
生きているのか?
貴子が遭難した理由と貴子の遺品についても
合わせて考察してみようと思います。
小淵沢貴子の生存は絶望的!やはり遭難した可能性大!?
小淵沢貴子は生きているのか?
どこかで生きていて欲しいと
人情としては願いますが、
生存の可能性はゼロであり、絶望的です。
12話で、しらせは隊長藤堂吟たちと
雪上車で内陸基地へ向かう途中、
ブリザードに見舞われます。
しらせ:お母さんがいなくなった時もこんな感じだったんですか?
吟:たぶん内陸の基地に忘れ物をしたか、足を滑らせたんだと思う。
気付いた時には姿は無くて、瞬く間にブリザードになって引用元:宇宙よりも遠い場所12話
内陸基地は、昭和基地よりも気温が低く、
ブリザードになった時に
ロープから手を放してしまったら、
雪上車に戻ることも難しいでしょう。
そのような状況下では、
助けに行きたくても行くことすらできません。
(回想シーンの中で)ブリザードが止み、
満天の星空が広がっている時、
貴子から吟へ無線が入ります。
「きれい!きれいだよ!とても」
これが貴子の最期の言葉になりました。
内陸基地への出発前のバーべキュー大会の時、
吟はしらせに言います。
「どんなに信じたくなくても、
貴子が死んだ事実は動かない。」
貴子はもう生きてはいない!!
ということです。
でも、しらせは、母貴子が最後に
生きていた地に来たかったんです!
母と同じ景色を見て、同じ気持ちを
味わいたかったのだと思います。
そして、吟も同様に、
貴子が星空を見て、最期に
「きれい!きれいだよ!とても」
と言ったこの地に、
小淵沢天文台を造ると決意しているのです。
貴子はなぜ遭難したのか?
3年前のあの時、
民間南極観測隊員だった貴子が、
なぜブリザードの中で
危険を承知で行動したのか?
この辺りのことは、アニメの中では
描かれてはいません。
「たぶん内陸の基地に忘れ物をしたか、
足を滑らせたんだと思う。」
と、吟が語っています。
その時が、内陸基地を離れる時だったのか
当時の状況も詳しくは分かりませんが、
一人娘のしらせとの大事な絆を
どうしても失いたくないと思ったのでしょう。
そのことは、内陸基地にあった
貴子の唯一の遺品を見れば分かります。
詳しくは次の項をご覧ください。
貴子の遺品はあるのか?
内陸の基地に着くまでの間、
どこにも、貴子の遺品と言えるものは
何ひとつありませんでした。
【南極チャレンジ1次隊天文観測所】の看板の前で
「待たせた。まだまだ待たせるけどね。」と、
吟が涙を流す姿を見て、
キマリ達3人は、必死に
貴子の遺品を探してくれます。
でも、しらせは、「見つかるわけない。
3年も前のことなんだし・・・。」と
何だか遺品が見つかるのを拒んでいる
ように見えます。
しらせ:ここにこれただけで十分。
ちゃんと目的は達成したからお母さんのいる所へ来れたから
ありがとう
だから、もう・・・キマリ:よくない!
ここまで来たんだよ!
ここまで来たんだもん
1個でいい、しらせちゃんのお母さんが
ここに居たって何かを!ひなた・ゆづ:しらせちゃん!!これ!!
引用元:宇宙よりも遠い場所12話
3人が見つけてくれたのは
貴子のパソコンでした。
パソコンに電源を入れて
パスワードが合うと、
しらせからの”Dearお母さん”の
未読メールがどんどん増えて行きます。
「お母さんっ!お母さんっっ!!」
もうこのシーンは号泣です。
しらせが毎日毎日送り続けた
Dearお母さん のメール、
母貴子が消息を絶ったあの日から
一度もメールは開けられることなく
溜まっていたのです。
しらせにとっては
覚めない夢から現実に引き戻された
瞬間だったと思います。
まとめ
貴子は生きているのか?ということについて
考察してみました。
昭和基地よりも厳しい環境の内陸基地
において、ブリサードにさらわれたら
生還することはできません。
現実的には生きていないということになります。
ただ、小淵沢貴子が生きていた地、
貴子が感動しながら見た満天の星空を
しらせは身をもって味わうことができたのです。
母がその地に居た証し、唯一の遺品は
パソコンでした。
母とのツーショット写真が貼ってあるパソコン、
パスワードは何と自分の誕生日だったとは!
母からの愛情をたくさん感じながら、
しらせは、つらいけれど一歩前に進んで
行ったと思います。
いかがだったでしょうか?
既に『宇宙よりも遠い場所』を見た方ばかり
だと思いますが、
繰り返し見るとまた新たな気づきも
あったりしますね。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
泣けるシーン、感動のシーンについてはこちらも
是非あわせてご覧くださいね
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