平家物語と言えば、
「諸行無常」を想起させる
物語ですね。
こちらでは、第1話から登場し、
最終話まで平家の人々と苦楽を共にする
びわの正体について見ていきます。
また、壇ノ浦の戦いで生き残った
平徳子について、
オープニング主題歌について
も見ていきます。
アニメ平家物語のびわの正体とは?
右目で未来を見ることのできる
琵琶法師の少女「びわ」。
目の前で、平家の武士に
父親を殺されてしまいます。
平家の棟梁・重盛に引き取られ、
びわは平家の人達と暮らしながら、
その想いを感じ取っていきます。
アニメ平家物語は、
戦の場面はあまり描かれて
いません。
むしろ、登場人物の
心情部分を描いています。
原作訳者・古川日出男さんも
語っていますが、
登場人物たちのほとんどが「戦争はいやだ」と言っている。
実際は平家の将軍ですら戦を本当に疎んでいる。
「戦をするんだったら僕、死にます」と言う。引用元:Febri 原作訳者・古川日出男に聞く
アニメをより楽しむための『平家物語』ガイド①
維盛のことを指しているのだと
思うのですが、
現代の人々の想いにも
通じるところがあって、
共感を呼ぶのではないでしょうか?
しかしながら、やはり
維盛の最期は涙を誘います。
びわの目を通して、
平家の人達の抱える心情が
切ないほどに伝わって来ます。
更に、びわは徳子の未来を
見つめています。
びわの正体は琵琶法師として、
平家の人々の物語を語り継いで
行く役割です。
実際に琵琶法師として、
琵琶で弾き語りをする場面は
ぜひ味わってみていただきたいです。
ただ、琵琶法師として語るだけでは
客観的な描写のみになりますが、
びわは平家の人々と共に過ごし、
会話し、行動を共にするのです。
びわを通して、見ている私たちも
平家の人たちの想いを感じる
ことができるという役割もある
と私は思います。
アニメ平家物語の徳子について
徳子が入内する時、
びわは徳子の未来が見えたので、
止めたかったのです。
でも、びわに止めることは
できません。
そして、いよいよ壇ノ浦の戦いの時、
徳子の母時子は、
安徳天皇を抱いて入水します。
徳子も入水しますが、
びわには徳子の未来が見えています。
「徳子の先はまだ続いておる」と。
徳子のその先は、安徳天皇と
平家一門の人々のために
祈りをささげる人生となります。
どれほどの苦悩を乗り越えて
生き続けていったのかと
想いを馳せてしまいます。
ただ、アニメの中では、
徳子が後白河法皇と語り合う姿は、
とても穏やかに描かれています。
「人の世にある苦しみはすべて
自分のこととして思い知らされました。」
「どうすれば苦しみを越える
ことができるかのう?」
「愛する者のために
ただそのご冥福を祈っている
のでございます。」
見ている側の想いも
一緒に昇華させられるような
そんな清らかな気持ちになります。
第11話「諸行無常」は、
とても素晴らしい内容なので
何度でも見たくなります。
アニメ平家物語のオープニング主題歌
アニメ平家物語のオープニング主題歌は、
聞いているだけで
思わず涙が流れてしまいます。
何回だって言うよ
世界は美しいよ
君がそれを諦めないからだよ最終回のストーリーは
初めから決まっていたとしても
今だけはここにあるよ
君のまま光ってゆけよ引用元:OP主題歌「光るとき」羊文学より抜粋
徳子のことを歌っているようであり、
今を生きている私たち自身にも
通じることかもしれませんね。
この楽曲は本当におススメです!
まとめ
アニメ平家物語のびわの正体、
徳子について、オープニング主題歌について
語って来ました。
オープニング主題歌の歌詞のように、
「最終回のストーリーは
決まっていたとしても
今だけはここにある
世界は美しい
君がそれを諦めないから」
びわ、そして、徳子の人生を
アニメを通してぜひ感じ取って
いただきたいなと思います。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
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