アニメ『四月は君の嘘』が泣ける!感動の先にあるものとは?

音楽

『四月は君の嘘』は、桜が咲き、桜が散る時期にぜひ見てほしいアニメです。

 

美しい満開の桜の花が儚く散っていくように、ひとりの演奏家が駆け抜けて行きます。

 

私がそうだったように、このアニメを見たらあなたもきっと沢山の涙で心が浄化されることでしょう。

 

忘れていた大切なことに気づかせてもらったような感覚を味わえることでしょう。

 

苦しくて切ない想いにもなりますが、不思議と一歩足を踏み出す力を与えられることでしょう。

 

『四月は君の嘘』は涙が溢れて止まらなくなるアニメです。

 

一度見たら、そのピアノやバイオリンの曲を聴いただけで思わず涙が溢れて止まらなくなってしまうのです。

 

こちらでは、『四月は君の嘘』はなぜこんなに感動するのだろうか?と考察してみました。

 

ぜひ最後までお付き合いください。

 

有馬公正の閉ざされた心をこじ開けた宮部かをり

「お前なんか死んじゃえばいいんだ。」
”それが母さんと言葉を交わした最期だった。”

 

”これは罰なんだ”
トラウマでピアノの音が聞こえなくなってしまった公正。

 

モノトーンだった公正の心は、自由奔放で天真爛漫なかをりとの出会いでカラフルに塗り替えられていくのです。

①母の死がトラウマとなりピアノを弾けない公正

天才的なピアノの才能のある公正は、母からピアノのスパルタ教育を受けていました。

 

幼い頃から腕にいくつも青あざができるほど叩かれていた公正。
それでも病気のお母さんが喜んでくれるならと、公正はコンクール優勝を何度も勝ち取っていました。本当にけなげですね。

 

11歳の時、ピアノコンクールに入院中の母が見に来てくれることに。
公正はどれ程嬉しかったことでしょう。

 

「お母さんが元気になってくれるように、喜んでくるように、最高の演奏をプレゼントするんだ。」

 

もし、子供のこんな気持ちを知ったらそれだけで嬉しいし、抱きしめたくなってしまいますね。

 

椿や渡と遊びたくても、叩かれても我慢して、ただお母さんに”喜んでほしい”と。
その一心でピアノの練習をしてきた公正。

 

母早希は、公正の演奏を褒めることも、今までの血のにじむような練習を労うことも無く、ミスを責め立て叩くのでした。

 

見ていて、辛かったです。

 

でもね、母として、公正がどう思うか全部分かった上でのことでした。
早希は自分の命が尽きるまでに、公正がピアニストとしてやっていけるように、心を鬼にしてやっていたことだったのです。

 

幼い子供を残して逝かなければならない親の気持ちも、目の前の子供の気持ちも分かるだけに、見ていて心が締め付けられるようです。

 

「お前なんか死んじゃえばいいんだ。」
”それが母さんと言葉を交わした最後だった。”

 

自分の気持ちを汲み取ってくれない母への、公正の精一杯の抵抗だったのでしょうね。

 

”これは罰なんだ”
トラウマでピアノの音が聞こえなくなってしまった公正。

 

「お前なんか死んじゃえばいいんだ。」という言葉が、母との最後の会話になってしまった公正。

 

”罰なんだ”と言っているのです。
11歳の男の子が、自分を責めたと思いますね。

 

私も自分を責める方なので、公正の気持ちが痛いほどよく分かります。

 

①かをりとの出会い:公正は友人Aとして

公正がかをりと出会うきっかけは脇役友人A。
かをりの好きな渡の脇役友人Aとして、かをりのバイオリンコンクールに行きました。

 

公正は、かをりのバイオリン演奏に、いい意味でショックを受けます。

 

かをりの演奏は楽譜の指示通りではなく、まさしく”かをりの曲”でした。

 

私はクラシックに詳しくありませんが、アニメ内の演奏にはすごく心に響くものがありました。
かをりの演奏は、聴衆の心を掴む演奏です。
観客はスタンディングオベーションでしたし、私の頭の中でも曲がループしています。

 

公正は、かをりに心の扉をノックされた感じですね。

③自由奔放で天真爛漫なかをりに伴奏を頼まれる

キラキラ輝いているかをりに、公正は憧れを抱くようになります。

 

よし、決めた。私の伴奏者に任命します。引用元:3話 春の中

かをりは公正に言います。
かをりは、聴衆者推薦で二次予選で演奏できることになったのです。

 

あの日から公正はどこにも行けずにいる。時間って止まるのね。
だからピアノを弾いて欲しい。きっと何かが変わるはずだから。
引用元:3話 春の中

ずっと間近で公正のことを見て来た椿も、賛成し応援します。

 

でも、公正は承諾できません。拒み続けます。
当日も会場には行かず、学校の屋上の隅っこでサンドイッチを食べています。

 

かをりは公正の居場所を見つけました。

 

ピアノが弾けないと言いながら、理由を探している自分に気づいている公正。
「怖い。暗い海の底にいるように、誰もいない。」と、かたくなに心を閉ざす公正です。

 

でも、そんな暗い海の底にかをりが明るい一筋の光を当ててくれます。

 

私がいるじゃん!
君が音が聞こえないのも、ピアノを弾いてないのも知ってる。
全部知ってる。
でも君がいいの。
君の言う通り、満足のいく演奏はできないかもしれない。
でも弾くの。
弾ける機会と聞いてくれる人がいるなら、私は全力で弾く。
聞いてくれた人が私を忘れないように。
その人の心にずっと住めるように。
それが私のあるべき理由。
私は演奏家だもの。君と同じ。
引用元:3話 春の中

 

これらの言葉は本当に素敵です。こんなことを言われたら、涙が出てしまいます。
「私がいるじゃん!」と言って、暗闇の中にいる公正を独りぼっちにしないかをり。

 

「音が聞こえないのも、ピアノを弾いていないのも全部知ってる。でも君がいい。」
今のままの自分をすべてそのまま受け入れてくれて、それでも「君がいい」と言ってくれる。
固く閉ざされた心の扉が開く瞬間が来ますね。

 

そして、演奏家としての情熱を、かをりは思いっきり公正にぶつけて来ます。
「私は全力で弾く。聞いてくれた人が私を忘れないように。その人の心にずっと住めるように。それが私のあるべき理由。私は演奏家だもの。君と同じ。」

 

かをりは、演奏家としての自分の情熱と信条を語りますが、「君と同じ」と言います。
かをりは決して公正の心を置きざりにせず、公正の気持ちを自分と同じステージに立たせようとしてくれます。

 

だから、お願いします。私の伴奏をしてください。
私をちょっぴり支えてください。
引用元:3話 春の中

 

かをりは涙をボロボロ流しながら言います。

くじけそうになる私を支えてください。引用元:3話 春の中

 

先程の情熱にあふれた言葉とは対照的な、弱弱しい、薄いガラス細工のような心で必至に訴えるかをりがまた印象的です。
この時のかをりの涙と必死な訴えは、ただならぬものを感じさせられます。

 

これは命がけの懇願でした。
この時の公正は、かをりの涙の本当の意味をまだ知る由もありません。
最後まで見て、もう一度この場面を見ると、もう涙が止まらなくなります。

 

④殻が破ける

「譜面の指示通り、作曲家の意図通り、完璧に」
順番を待つ間、母の声、母の姿が公正の中を支配していきます。

頭突きして、かをりは公正に言います。
「顔を上げて。私を見て。
下ばかり向いているから五線譜の檻に閉じ込められちゃうんだ。
モーツァルトが空から言っているよ、旅に出ろって。」

天真爛漫、奇想天外、ジェットコースターみたいに僕は振り回されてばかり。
君は自由そのものだ。

かをりは言います。
「ちがうよ。音楽が自由なんだよ。」

でも、そう簡単に闇から抜け出すことができるわけもなく、演奏を中断する公正。
かをりまでも演奏を中断。

「アゲイン!」

「君の眼には覚悟があった。
覚悟を決めろ!僕の中にあるものを引っ張り出せ。」
公正も覚悟を決めて演奏を始めるのです。

 

ひとつ殻を突破して、母が自分に残したものを引き出して演奏。

 

「私忘れない。死んでも忘れない。ありがとう、君のおかげ。君が伴奏してくれたから。ありがとう。有馬公正君。」
涙を流しながらかをりは言います。
死んでも忘れないという言葉と目からこぼれ落ちる大粒の涙が胸に迫ります。

かをりからのリクエストで、公正はピアノコンクールに出ることに。
弾いているうちにまた葛藤が始まり、中断してしまう公正。

再度引き直す演奏は、たった一人の人に届ける演奏でした。
「届くかな。届くといいな。」

かをりもこの演奏を聴いて、「やっと帰ってきた。」
公正が心の中の想いを載せて弾いたピアノがかをりにも届いていました。
かをりの頬を伝って落ちる涙が印象的です。

公正は、また更に殻を破っていっているのが分かりますね。

 

公正のピアノコンクールはかをりの手術日

大切な人は僕の前から去っていく。
音楽は大切な人を連れ去っていく。僕は独りぼっちになる。

 

かをりの容態が悪化し、コンクール前なのに、公正はまたピアノが弾けなくなる。

 

「私がいるじゃん。」
「私手術するの2月18日」
その日は奇しくも東日本ピアノコンクール本選当日。

 

かをりも、危険といわれた手術を決意します。
わずかな希望にかけようとするのです。

「私必死であがくよ。
あがいてあがいて、あがきまくってやる。
君のせい。全部全部君のせい。」

(私が無様にあがくのも、生きることに執着するのも君のせい。
君が私に、君といる時間への未練をくれた。)

 

「私たちは命がけであがく演奏家じゃない。」

かをりの言葉に励まされ、ステージに立つ公正。

公正の演奏の途中で、かをりがバイオリンを演奏し始めます。

とても素晴らしい演奏で、かをりが笑顔で演奏するのも・・・
ちょうど手術中のかをり、公正と一緒に演奏しているのはどういうことか・・・
分かるだけに、涙が止まりません。

待って、行かないでくれ!またカヌレをねだってよ。
暇つぶしに電話してきてよ。友人Aで構わないから。
行かないで。行かないで。いかないでくれ。
僕を置いていかないで。
引用元:第22話 春風

 

公正のピアノ演奏が素晴らしく、また悲しくて。
もう本当に涙腺崩壊状態です。

消えてしまうかをりの眼にも大粒の涙。
情感を込めたピアノ演奏をする公正も涙をボロボロ流しながらの演奏でした。

 

まとめ

母の死がトラウマとなってピアノの音が聞こえなくなった公正。

自由奔放で天真爛漫なかをりと出会うことで、モノトーンだった公正の心がカラフルに塗り替えられていきます。

ありったけの自分で表現するかをりのバイオリン演奏。

ようやく公正も自分の殻を突破して、大切な人に想いを届ける演奏家に成長します。

視聴者も沢山の涙が流れますが、前を向いて進むことができるアニメです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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