『夏目友人帳』では、夏目が妖(あやかし)に
名前を返していきます。
名前を返すということはどういうことなのか?
夏目はなぜ名前を返すのか?
ということについて、語っていこうと思います。
夏目友人帳の名前を返すとはどういうこと?
①夏目を訪ねてくる妖怪には2種類いる
友人帳に名前を書かれた妖怪を子分にしようと狙ってくる妖怪。
つまり、友人帳を手に入れて、友人帳に名を連ねている妖怪を
すべて自分の支配下に置こうと企む妖怪です。
友人帳の名前を返してもらいに来る妖怪。
レイコに勝負を挑まれ、負けて名前を書かされた妖怪です。
2種類の妖怪が自分のところに訪ねて来る、と夏目は言う。
②名前を返すとはどういうこと?
夏目は、友人帳を自分のものにしようと襲ってくる妖怪には
友人帳を渡したくないと考えていると私は思います。
斑(まだら)、すなわち、ニャンコ先生が、「友人帳をよこせ」
と言った時、夏目は、
「俺にとって祖母の大事な遺品なんだよ。
確かに祖母は人とうまく付き合えなかったらしい。
唯一血縁の俺くらいはつながりを持っていてやりたいんだ。」
と言います。
祖母レイコが残した友人帳を大切に思う夏目は、
友人帳の中の妖怪たちも同様に大切に感じていることでしょう。
だから、夏目はレイコが出会った妖怪たちが
「名前を返してくれ」と言ってきたら、
名前を返して、子分という立場から解放しているのです。
ただ、レイコは、単なる子分にしたという関係以上に、
もっと深い情関係、心の絆を結んでいたのではないか?
と私は思います。
友人帳を通じて、レイコの想いや妖の想いを
夏目が追体験していくことから感じられます。
③名前を返す時、夏目が感じることは?
妖怪たちに名前を返すたびに、レイコさんの想いが
思念となって俺の中に流れ込んでくる。
レイコさんという人が少しずつ・・・。引用元1期5話
妖(あやかし)に名前を返す時、レイコの想いが夏目の中に
流れ込み、妖の記憶や想いも流れ込んでくるのです。
友人帳に名前を書かれた妖は
レイコをどう思っているのでしょうか?
不意打ちを食らって負けたひしがきは、
レイコの頬のきずを心配して尋ねるのです。
レイコは
「石をぶつけられたの。私は気味が悪いんですって。」
と言い、
「この名前を呼んだら飛んできてね。」と。
「お前の名前は?」
「レイコ」
ひしがきは、その時から来る日も来る日も
ずっとレイコが名前を呼んでくれるのを待ち続けます。
寂しい思いをしている妖怪を子分にして、
友達のようにその妖の気持ちを理解してあげたからこそ、
妖からも慕われて待ち続けてもらったのかなと思います。
アニメの中では、そこまでは語られていませんが、
力や霊力の強さだけでは、妖からこんなにも慕われない
でしょうね。
夏目がひしがきに名前を返すと、
ひしがきの記憶が夏目に流れ込んできます。
ひしがきが夏目を見て言います。
「レイコ、もういいのかい?もう、ひとりでも平気かい?」
このシーンは、見ていて思わず泣きました。
そして、夏目も
「祖母はきっとひとりじゃなかったのかも。
ありがとう、ひしがき!心優しい、祖母の友人!」
と、答えるのです。
夏目も本当に優しいんです。
夏目の優しさに心が洗われるような想いになります。
そして、夏目友人帳のアニメ自体に、
優しさがずっとモチーフとして流れている感じがします。
夏目はなぜ名前を返すのか?考察
①夏目にとっての血縁者であるレイコのことを知りたい
幼くして両親を亡くした夏目は、祖母レイコのことを
知りたい、レイコがやり残したことをやりたいと
考えています。
妖怪に名前を返すたびに、レイコの思念が自分のなかに
流れ込んで来るので、レイコのことが分かって嬉しい
という気持ちがあるのだと思います。
②名前を書かれた妖怪を解放してあげたい
友人帳に名前が書かれたままだと、
妖怪は友人帳に縛られ、自由が無いので、
解放してあげたいと夏目は願ったと考えます。
③子分ではなく、友人として妖怪と接したい
夏目もレイコと同じように、霊力が強く、
幼少期から妖怪が見えていました。
レイコは周りから気味悪がられて、いつもひとりでいて、
自分が戦いに勝った妖怪を子分にしていました。
夏目がレイコと違うところは、
妖怪を自分に従わせるつもりは無く、
友人として見ているところだと私は感じています。
まとめ
夏目友人帳の名前を返すとはどういうことなのか?
夏目はなぜ名前を返すのか?について考察してきました。
夏目と祖母レイコは、同様に霊力が強く、
妖怪を見ることができ、話もできます。
二人の違うところは、
レイコは妖を自分の子分として従わせますが、
夏目は妖を友人として接しています。
夏目の優しさが、夏目友人帳のモチーフとして流れていて
ずっと優しさに包まれているような印象を受けます。
1話ごとに涙を流してしまうようなシーンがあるので、
そんな優しさにぜひ出合って欲しいです。
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